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回想編の続き84章です [裏話]

 こんにちは

 84章出来ました。この章で回想編が一区切りの予定だったのですが、またまたまた悪い癖でびろーんと話が延びてしまい、カインとの別れは次章に持ち越しと相成りました( ̄▽ ̄;

 今回は新しい登場人物がいないので、ここから解説です。
 

 神殿の最上階にある部屋。83章で『導師』から聞いたその場所は、実に奇妙な部屋だったようです。そこについて語る前に、前回から書いているこのサクリフィア神殿の構造について。これは旧版Lost memoryに出てくる神殿の構造がほぼそのままです。ただ、1階の東西両側に並んだ部屋や、上の階の小さな部屋などはある程度わかりやすいように作った部分もあるのですが、この辺りはそれほどオリジナルから変えていません。

 旧版オリジナルの流れだと、神殿に入ってからは敵を倒しながらあちこち歩いてレリーフを読み、ナイトメイルを拾い、最上階に着いたらサクリフィアの錫杖を拾って、戻ろうとしたら扉が開かず、反対側の階段を上がるとセントハース戦となります。でもゲームならともかく、神殿に入らせてもらったのにその辺にあるものを片っ端からいただいてくるってのも何だかなあと思ったので、83章でカインが言ったように『盗賊じゃないんだからほかのものは触らないようにしよう』ということになりました。現実ではそうだよねw

 で、この神殿の探索をするシーンが、『イース1』のダームの塔探索を彷彿とさせまして、そこから『神殿内の探索にそれほど時間はかかってないのではないか』という説が浮上しました。いやもちろん、ここの管理人の中でだけですがw

 でも、だからって神殿探索がらくらく終わってしまったのでは盛り上がりに欠けるし、お宝を探しに行くのにそんな簡単なのはいかがなものかということで、神殿に向かうまでの道のりが少し険しくなったというわけですw

 前章に出てきたウィローの大怪我は、実は神殿の屋上で起きるはずのイベントだったのですが、上に書いたような理由で前倒しとなり、こんな形になりました。だいぶ前にこのあたりを書いたときには、神殿でかなり大変な戦闘がある設定だったんだけど、結局戦闘って似たような流れになっちゃうんだよね。それに内部の戦闘でへろへろのぼろぼろではどう考えてもセントハース戦に勝てそうにないし、でも神殿の中にはガーディアンがいるという話はだいぶ前から出てきていたし、どうしたもんかなーと思っていたのですが、これも『導師』の存在で何とかなりましたw

 さて

 ついに出ました『サクリフィアの錫杖』です。この杖はオリジナルだと単なる『宝物』であり、魔法を霧散させると言われているが、その存在をサクリフィアの者はほとんど知らないはずのものです。でもうちの場合だと、サクリフィアの人は誰でも知っているとカフィールが言い、しかも実は単なる宝物ではなく、サクリフィアの人達とも奇妙な因縁のある杖となっています。杖が置かれているのは神殿の最上階。これはゲームと同じ。違うのは、この杖が、大事に奉られていたこと。

 しかし杖が置かれている部屋は、どうやら元々はクロービスの剣が置かれていた部屋らしい。それはどういうことなのか。そしてこの部屋の奇妙さ、何でこんな部屋になってるのかについての話は、ずっとあとから判明する予定です。

 21世紀版だといろいろ細かい設定があったような気がするんですが、うちは旧版を元にしているので設定としてはわりと大雑把なんですよね。ゲーム内でのこの杖の役割は、カインが『フロリアが魔法にかけられている』と思い込み、そのために必死で探し出すも結果として無駄骨に終わるという、実に頑張り甲斐のない設定になってしまっているし( ̄▽ ̄;

 それはもったいない!!!ということで、84章から85章にかけてのこの世の成り立ちに関わる話から、サクリフィアと言う国がどうやって出来たのかに関係するという、重要な役割を担う杖となりました。そしてもうひとつ、ゲームとうちの小説版の一番大きな違いがこの章で出てきます。それは、カインがサクリフィアの村まで一緒に戻ってくること。ゲームではセントハース戦のあと、カインは杖を持って1人エルバール王国へと戻ります。そして次に会うときには・・・という流れになってますが、ではカインはどうやって1人で戻ったのかという疑問がものすごく残ったシーンなんですよ、ここはww

 そこで『杖をサクリフィアに持って戻らないと借りられない』と言う設定にして、いったん村へと戻ってきてもらいました。村に3人で戻ったことで、クロービスの剣の出自や、なぜサクリフィアの人達が忌み嫌うのかについて、3人で話を聞くことが出来ます。そしてその上で、カインは1人王国へと戻ることを決めていて、どうやって戻るかと言う話が出てくるのが次章です。まあ本当は今回で回想編一区切りのわけだったんで、ここで出てくるはずだったんだけどさ( ̄∀ ̄;

 また、84章では、『死彩』と呼ばれていた黒いもの=ナイト輝石ということが判明します。神殿内部のレリーフを読み、もしかしたらそうなんじゃないかというクロービス達の推測は大当たり。そしてどうやらナイト輝石は200年前の聖戦の引き金になったらしい。このあたりの話については、セントハースが教えてくれるわけですが、セントハースの話の中でもまだまだなぞの部分はあります。多分あとからエル・バールが教えてくれるはず( ̄∀ ̄;

 その聖戦竜との会話ですが、セントハースについても飛竜エル・バールについても、ゲーム本編よりはもう少し詳しくいろいろと教えてもらう予定でいました。セントハースとの会話はゲーム内でもだいたいこんな感じなんですが、初代国王ベルロッドの話や、クロービスの剣にまつわる話なども少し入れました。なんと言ってもこの大地の歴史を全て見ている方々ですから、もう少し詳しく話してくれてもいいじゃんかよー、というわけです( ̄∀ ̄;

 ところで、うちの小説版では、ウィローの父親デールがサクリフィアまでやってきて、聖戦について根掘り葉掘り聞いていったという話になってますが、この辺りの話の流れは、実はだいぶ前から止まっている外伝の話と繋がってるんですよね。外伝が止まっているのは、そっちでその話を先に出してしまうと大いなるネタバレになってしまうからww

 もっとも外伝の場合、あくまでも主人公はグラディスとガウディなので、メインとなる話はまた別な話です。酒泥棒ローディと、彼を追う不気味な人影の話。そっちがメイン(・∀・)

 ただ、同時期にレイナックとケルナーがいろいろと画策している様子が出てきていますが、そっちの話がこちらの本編部分のネタバレです。デールはサクリフィアでいろいろと話を聞き、『死彩』と呼ばれた黒い鉱石がサクリフィアを滅亡させることになったと知るわけですが、当時ナイト輝石なんて影も形もないというのは、本文に出てきたとおり。このときのデールの行動や、その理由について判明するのは回想部分終盤となるので、ひとまずわかるのはここまでということに。次章はクロービスが手渡されたノートの写し(文中で『この本を』となっているのは、どうやら書いた当人は本として出版するつもりだったらしいから、と言うことになっています。)のさらに続きとも言うべき、サクリフィアと言う国の成り立ちについて、村長の口から語られます。そしてサクリフィアの前にあったはずの『ファルシオン』と言う国はどうなったのか、その国の名の元になったらしいクロービスの剣をサクリフィアの人々が忌み嫌うのはなぜか。それについても判明します。85章は来月掲載予定。もう少し校正に時間をかけて、裏話なんかも作ってみて、それからになります。まずは変なところで切れてしまった84章をどうぞ( ̄∀ ̄;ゞ
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