SSブログ

今年最後に滑り込み!92章回想編スタート! [裏話]

 こんにちは

 回想編始まりました。物語も大詰め、ムーンシェイ編です。まずは新しい登場人物の紹介。

 グラン 70代くらい
 ムーンシェイの村の長老代行。村人から慕われている。クロービス達に力を貸してくれるいい人。

 リガロ 20代後半
 ムーンシェイの村で宿屋を経営する青年。現代的感覚の持ち主で、村に交易船が来たり、お金や物が流通することを喜んでいる。この人のモデルはムーンシェイの村の南側にいる、クロービス達を泊めてくれるお兄さんです。

 エイジア 20代後半
 リガロの女房。リガロよりは年上。本人が語っている通り、出身はエルバール南大陸。結婚してまだ数年。子供はいないが仲のいい夫婦。

 アンナとノア 子供
 ムーンシェイの子供。森で遊ぶのが大好きな、ちょっとおしゃまな姉妹。アンナが姉でノアが妹。

 ここからはネタバレ・・・となりますが、まずはゲーム本編と大きく違うことをいくつか解説します。

 まずはムーンシェイの村。この村はオリジナルだと文明を持たずありのままで暮らす人々の群れ、ということになっています。そしてクロービス達がこの村に来て長老探しを始めるのですが、『自分で見つけなければならない』というすげない返事。


 意地悪だよねwwww

 ゲームの流れとしては仕方ないことなんですが、このあたりの流れにはここの管理人このゲームを遊び始めた当初から納得いってなかったので、これをこのまま物語として作るかどうするか、だいぶ悩みました。そしてどうしても納得いかなくて、村の存在、ありようなどを大幅変更。原作のこの村がお好きな方には申し訳ないことをしましたが、あのままでは管理人には物語の中に取り込むことがどうしてもできませんでした。

 ということで、うちの小説版ムーンシェイの村
 1.文明はそこそこ浸透している
 2.交易船が来て、物資の流通があるので、お金も流通している
 3.若者達がある程度自給自足できるような作物や家畜を飼っている
 
 人が住むところ物資は必要になるので、こんな感じで作りました。そしてその一方で、クリスタルミアという神々の領域に隣接し、不思議な力を持つ長老という存在を誰もが受け入れているという神秘性を併せ持つ、不思議な村という位置づけは変えませんでした。ただし、長老の存在については、『普段は普通のじいさんである』ことにしています。

 次がクロービスの見る夢。これは小説版の内容に合わせて変更しました。そして夢に関連して、サクリフィアからムーンシェイまでの海路、ムーンシェイについてからの滞在期間についてもかなり変えました。ゲームオリジナルでサクリフィアの神殿の前でカインと別れた時も、どうやって戻ったのかなぞが残るという話を以前しましたが、ムーンシェイにカインが現れるまでのルートも説明のつかないことが多かったので、これはもう少し現実的に考えて、クロービス達がムーンシェイで足止めを食っていた時間はある程度長いということにして、カインが戻ってくるまでの時間を稼ぎましたw

 魔法で飛ぶということも出来なくはないですが、『サクリフィアの錫杖』を持った状態では魔法が使えないはずなので。ではカインがその杖を手放すという設定にしてはどうかとも考えましたが、そうなると杖の行方がどうのという話が出てくるので、これはどうしてもカインに持っていてほしかったんですよね。

 次がクロービスの試練について。オリジナルで、長老を自力で見つけなければならないというのはクロービスに課された試練ですよね。しかし小説版では、このあたりから試練を課されているのはどうやらクロービスだけではなく、ウィローもカインも一緒らしいとわかり始める。これは何を意味するのか。

 最後が『カインはなぜクロービスに剣を向けたか』。これはクロービス本人がずっとずっと悩み続けていることです。ゲームオリジナルではシオンの告白をフロリアの考えだと思い込んだ・・・まあ姿かたちはフロリアなので誤解するのも当たり前なんですが、今まで信じていたものがすべて崩れ去ってついに気が狂う・・・という流れになっています。

 しかし

 いくら子供のころからそれだけが心の支えだったとはいえ、剣士団に入って仲間が出来て、クロービスという親友が出来て、カインの周りはだいぶにぎやかだったはずなので、それもなんかなーとずっと思ってました。これがもしも、剣士団という存在がなくてカインがもっと孤独なままだったなら、ずっと信じてきたものが崩れ去る衝撃は計り知れないとは思うんですが。

 おまけで書いたサクリフィア神殿の『導師』の話で『人の心は自分で思っているほど強くはないが、自分で思っているほど弱くもない』というくだりがあります。これはここの管理人の持論なので、ここで決めました。

『カインは狂ってなんかいなかった』

 ではなぜクロービスに剣を向けたのか。その辺は次回である程度は明らかになる予定です。クロービスも当時は混乱してちゃんと考えられなかったことでも、20年後に思い出しながら話すことで真実に近づける・・・かもしれないというところですね。

 と言っても、そのカインとの決闘編は次回。実はこの回のラストでカインと対峙することになっていたのですが、上記のような理由で増えた設定を組み込んで話を作っていったら長くなりすぎまして、直接対決は持ち越しとなりました。

 実はこの章も出来上がっていたのはもっと前。ページ割りもして、手紙の画像を作り、裏話を書いていつでもアップ出来る状態になってはいたんですが・・・

 上に書いた大幅な変更について、本当にこれでいいのかと考えまして、しばらく寝かせて読み直しをしていました。そして、今の自分にはこれしかかけないなあと思ったので、これで出すことになりました。ギリギリ2016年に滑り込み、本年最後の公開となります。次回がカインとの対決なので、またしばらくかかるかも知れません。この話をしたあとの現代編はそこそこ進んでいるんですけどねぇ(^^;ゞ

 のんびりお待ちくださいませm(__)m


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。