SSブログ

99章やっとこさの更新です [裏話]

 こんにちは

 2年9ヶ月ぶりの更新となりました。そして未だに回想が終わらん・・・( ̄∀ ̄;

 しかしまあ、今回はかなり後に出てくるけど物語回想編のキーパーソンの一人、フロリアの母親であるファルミアのお話です。

 書いては消し書いては消しの繰り返しで、ちっとも話が進まず、しかも間に今ひとつ乗り気になれない状態の時期があったりして、今になってしまいました。

 とりあえず登場人物の紹介。出てくる順番とはちょっと違います


 ファルミア 40歳過ぎ
 フロリアの母親で、先代国王ライネスの王妃。エルバール王国では死んだことになっているが、実はぴんぴんしている。不思議な力を持ち、精霊の長や飛竜エル・バールとも心を通わせることが出来る。シルバ達から連絡を受け、クロービスの到着を待っているが、とんでもないことになっているのは前回の終盤の通り。


 リアン・ハスクロード伯爵 30代になったかならないか・・・くらいかな
 回想編での当代のハスクロード伯爵。子供もいて、家督相続は終わっている。ファルミアほどではないが不思議な力を持っている。至って常識的な人物で、剣に選ばれし者であるクロービスにも敬意を払っている。


 ユジン・ハスクロード前伯爵  48~50歳くらい
 先代のハスクロード伯爵で、ファルミアの兄。以前は仲のよい兄妹だったが、ファルミアが嫁いでしばらくしてから里帰りした時には、別人のようになっていた。クロービスの剣に執着し、持ち主を殺して取り戻そうと画策する。


 リュミス・ハスクロード伯爵夫人 40代前半
 先代ハスクロード伯爵の奥さん。ダンスの名手で、ライネス王太子のお妃候補として舞踏会に出席するファルミアのダンス指南をしたほど。今でも若々しい美人だが、夫のことが心配で疲れた雰囲気。


 ドラロス 50代
 ハスクロード家の執事。本来はまじめで穏やかな人物だが、先代の伯爵に対する強すぎる忠誠心で、今回の騒動を引き起こす。何か裏があるらしいが・・・。


 ナディラ 20代
 ハスクロード家のメイドの一人。先代の伯爵の命令で、クロービス達に出すお茶に毒を盛るが、自分のしていることに対する恐怖で、幸いなことに(?)失敗する


 サーラ 30代
 ハスクロード家のメイド。メイドとしてはベテラン。ファルミア付き


 オーゼ 60代
 ハスクロード家のメイド長。仕事の確かさは言うまでもなく、人を見る目もあり。長くこの家に仕えているだけあって、当代のリアン卿から絶大な信頼を得ている。今回の件ではその信頼に応えられなかった自分を恥じている。


 マーケス 見た目年齢は30代後半から40代くらい
 リアン・ハスクロード伯爵が子供の頃、彼の剣術指南をしていたという人物。正体は水の精霊の長であるアクア。文中でクロービスが「どこかで話を聞いていたのか」と考えているが、実はクロービス達の会話を直接聞いていたと言う落ち。ここでの登場は特にクロービス達を導くとかそういう話ではなく、なんとなく楽しそうだから首を突っ込んだだけw


 回想の中の回想部分に出てくるファルミアの両親については特に名前は決めていませんが、背景設定としては、父親は子煩悩で穏やかな人、母親は普段は優しいがしつけに厳しい。古風な女性なので、夫を『旦那様』と呼ぶ。共通しているのは、「曰く付き」と陰で言われることの多いハスクロード家の当主夫婦であることを誇りに思っており、子供達もそういう方針でしつけしてきたこと。


 さてここからはネタバレです。

 まずはゲーム本編との相違点。

 ゲーム本編では、ファルミアは生きてます。特に「死んだこと」にはなっていません。

 ここからちょいとゲーム本編の台詞抜粋。 

 暗殺時に実家に戻られていた王妃ファルミア様は、それきりで王宮に戻られることはなかった。
 おそらくは私達の陰謀に気づいたと思われる。
 風の噂によると、国王の死のショックで、精神的に衰弱してしまったらしい。
 今でも生きておられるのか、生きてられるとしたらどこに住んでいるのか・・誰も判らない。

 これはゲーム本編終盤、レイナックがクロービスの実家で自分の犯した罪を告白する下りの一部です。

 つまり、はっきりとした生死はわからないけど、ライネス国王が亡くなった当時、ファルミアは実家に戻っていて、それきり王宮に戻ってこなかったと。


 でまあ、ここの管理人は、王妃なのに王宮に戻ってこなくても誰も気にとめないってのはおかしいんじゃないかなと思いまして。

 御前会議の大臣達だって、たとえば相当なボンクラ揃いだとしても、王妃がいないことを全然気にしないってのもおかしいですからね( ̄∀ ̄;

 王宮内のすべての人々がぐるで、みんなしてファルミアを追い出したとか言う話ならともかく、そこまでの陰謀説も出てこないですしね。

 ということでうちの小説では、ファルミアは本当は生きていたというゲーム本編の設定を踏襲しつつ、すっごく元気な女性で、精霊達と言葉を交わせる、魔法の適性は天下一品、だからこそ、ライネス王亡き後、王宮を掌握されないよう、レイナック達が無謀とも思えるやり方でファルミアを死んだことにしてしまった、でも御前会議の大臣達はそれを不審に思っていた、という設定にして、それをベースにして今まで書いてきました。

 フロリアが『第一級の呪文の腕』を持っていることになっているのに、その母親が普通の人ってのもしっくりこなかったしね( ̄∀ ̄;

 で、ファルミアの動静をケルナー達が把握していなかったと言うのも不自然な話。そこでこんな設定にしてみました。

 彼らはやり手の政治家なので、当然ファルミアに監視をつけていた。彼女が王宮に戻ってきたら、その『力』によって自分たちの企みは露見する可能性が高い。そうなれば自分たちは王殺しの大罪人になってしまうわけですからね。デールがライネス暗殺を止めようとしていたのはゲーム本編と同じ設定なので、『死んだことになっている』『ファルミアが強引に王宮に戻ろうとせず、実家にとどまっている』ことで、デールが『今のままなら安全だ』と思わずつぶやいたところを奥さんに聞かれてしまったというわけですね。

 それとゲームをプレイした時に不思議に思ったことがもう一つ。

 ファルミアは小さな島に住んでいて、病床なので直接会うことは出来ないと言うことになっています。しかし、こんな辺鄙な島に住んでいるというのに、クロービスとウィローのことを知っていました。サミルとデールが死んだことも、彼らがなぜ死んだのかも。

 サミルさんとデールさんには、 本当にかわいそうなことをしてしまったわ。
 ああ・・人生を狂わしてしまった・・ああ・・!!

 これはファルミアの台詞です。もちろん知る手段はなくはないでしょうけど、この辺りも、説明のつかない話の流れなんですよね。でもゲームならありかもしれない、でも現実的にはなしよね、と、管理人は考えました。

 ファルミアとレイナック達の関係については、この後クロービスの実家で、追いついてきたレイナックとの会話で明らかになる予定なので、ここではまず『ファルミア側から見たライネス国王崩御の話』をできる限りクロービス達に聞いてもらうことにしました。実は当初の予定では、話を聞いたらすぐに夢見る人の塔に向かう予定でいたのですが、いろいろと関わりついでに次回はこの家の問題を解決するのに一役買ってもらうことにw

 それもクロービスが主導するというのは余計なお節介なので、当代のハスクロード伯爵がずっと悩んでいたことを解決するのに協力すると言う形にしたら、すっきりとまとまりました。まあどんな感じなのかは次回と言うことで( ̄∀ ̄;

 ここの管理人は、この物語を書き始める時『主人公が一番強い、主人公が出てくればすべて解決、主人公はすごい、一番強くて一番頭がよくて・・・』などというのは嘘くさいからやめようと決めていました。剣士団にはクロービス君より遙かに強い人達がたくさん出てくるのもその考えに基づいています。だいたい入りたての新人剣士がばりばり活躍とか、王国剣士団はそれほど弱っちい連中の集団かって話ではないかとw

 まー、そりゃせっかくの主人公、いいところを見せてほしいとも思いますが、あんまり極端なえこひいきは物語をぶちこわしますからねw

 というわけで、1章でまとまるはずだったファルミア編、前半をどうかお読みください。

 後半も一緒に出せたらよかったんですけどねぇ(^^;ゞ


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。