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101章 現代編に戻りました! [裏話]

 こんにちは

 101章、現代に戻って新展開です。今回からは、そろそろ事態を収拾させなければならない、ガーランド男爵家のお話となります。

 まずは新しい登場人物

ドーンズ医師 年齢は50代前後
 開業医としてはなかなか評判のいい医師だが、ガーランド家では何か怪しげな動きをしている。リーザの父親であるガーランド現男爵に頼まれて、イノージェンがガーランド家の相続人の1人となれるよう協力しているらしいが、彼にも何か裏があるらしい。


 てなわけでここからネタバレです。

 序盤の話は、ウィローにとってちょっと痛い話になりました。自分で書いてて思ったんですが、ウィローはけっこうぐいぐい人の話を聞きたがりますよね。カナの村娘だった頃ならともかく、現代編ではどうなんだろうなと思っていたわけですよ。ちーとばかし鼻につくと言いますか( ̄∀ ̄;

 これがねえ、別に自分で書いてるんだからもう少し控えめにすればいいと思われるかもしれませんが、それだと話が繋がらなくなるんですよ(^^;

 不思議なもんです( ̄∀ ̄;

 積極的なのはいいですが、いささか不躾と思われるシーンも今までにけっこうありました。若い時ならまだぎりぎり許されても、40代のおかみさんになってからまでその調子というのもいかがなものかと思ったので、これを機会にちょっとちくりと言わせていただきましたw

 いい大人なんだから、もう少し他人との距離をうまく取って行かないとね。

 そしてここで初めて出てきたのが『オシニスの前に剣士団長をやってた人』の話。

 この設定はモデルとなったカナの武器屋にいる怪我をした戦士にキャラ付けをした最初のころからあったんですが、なかなか出せる場所がなくて(^^;

 現代編でも、オシニスの前に誰が団長だったかなんて話が出てくる機会がなかったんですよね。そんなわけで、長い長い回想が終わってこの辺でガーランド家のことも決着させたいなーなんて思ったら、どんどん話が出来上がっていきました。

 クロービスがカナに向かった時のことを少しだけ回想してますが、このときカナにガウディを迎えに行ったポーラはついにガウディと再会して、もうね、すっごいラブラブww

 などという話も今作っていたりします(^^)

 さてこの章の本題、ガーランド男爵家のお話です。イノージェンの父親であるガーランド男爵に、会ってくれと手紙をよこしていたわりに、実際に来てみたら会わないでくれと言うガーランド家に戸惑っているイノージェンでしたが、突然王宮にやってきたガーランド男爵と鉢合わせしてしまいました。しかもこの男爵様、明らかにおかしな事を口走る。

 ところでこの家督相続の手続きについて、あんまり細かい話は決めていないんですが、ないと困る設定は作ってあります。なかなか出す機会がなかったので、ここで解説。

 まず通常の家督相続ですが、貴族の現当主が隠居して子息に家督を譲る場合、その子息は結婚していて子供が元気に育っていることが条件となります。その他の子供達は生家より一段低い爵位を王家から授与されて、独立することが出来ます。いやもちろん、他家に婿に行っても嫁に行ってももちろんOK!!

 それだけなら特に問題なくすむ話なんですが、問題が出るのは婚外子がいた場合。

 婚外子がいる場合、その人物が間違いなく現当主の子供であることが確認出来る証拠が必要になります。その証拠が揃ったら、その人物はこの家の財産相続人の1人として名を連ね、法律で決められた財産を貰える権利が生まれます。ただし条件があり、現当主がその人物を自分の子として認めていること、そしてその人物が財産相続人の1人となることを承諾すること。

 その条件が満たされれば、あとは家督相続の手続きをするだけです。

 しかしですよ

 たいていの場合婚外子は腹違いの兄弟達からは疎まれているし、お前に金なんぞびた一文くれてやるものかと敵対視されるものです。ですが何と言われようと権利は権利、疎まれようが罵られようが、いただくものはいただきたいという場合、或いはイノージェンのように、金なんぞ要らんから拒否したいと言う時に、フロリアとレイナックの前で申し立てをすることが出来るというわけです。

 そのためには自分が間違いなくその家の当主の子供であることを証明出来る書類や証言を準備して、申し立てをするための必要書類を何枚か書かなくてはなりません。さらに、フロリアとレイナック、立会人、その家の当主、それと場合によっては御前会議の大臣達の前で、自分の意思をきちんと言葉にして申し立てをします。

 この辺りの流れは、次回、オシニスがイノージェンに説明をします。

 さてそれでは、この決まり事をガーランド男爵家の場合に当てはめてみましょう。

 まず家督相続が行われるための条件ですが家督を継ぐ子息が結婚して子供が元気に育っていること、となると、リーザの弟であるラッセル・ガーランド卿はその条件を満たしているので、家督相続には何の問題もないんですよね。

 しかしガーランド男爵家には現当主の婚外子がいたわけです。それがイノージェンと言うことになります。

 今回イノージェンは、ガーランド男爵家の当主に会ってほしいと手紙を貰っていたので、祭り見物に出掛けたついでに会いましょうという話になっていました。ところがいざ団長室での話し合いになった途端、ラッセル・ガーランド卿はやっぱり会わないでくれと言い出した。

 その理由は、ガーランド男爵は昔の恋人との間に出来た娘にひと目会いたいという話だったのに、実はイノージェンを財産分与の権利が生まれる財産相続人の1人として加えたいと考えていることがわかってしまったので、ラッセル・ガーランド卿としてはガーランド家の台所事情はたいして良くもないので、それはやめてほしいわけです。

 イノージェンとしては会っても会わなくてもどっちでもいい話だけど、今回の旅行でガーランド家とのことには決着をつけたいと考えているので、昔母親が貰っていた手紙やお金を全て返すために持って来たわけです。

 ここまで考えれば、ガーランド家の子供達と、イノージェンの考えは一致しているんですよね。

 そしてイノージェンは手紙とお金を全て返して、財産を受け取る気もないことも話して、それで全ておしまいにしたつもりだったんですが、ガーランド男爵の方はそう簡単に諦められず、今回のような暴挙に出たと言うことです。

 次回は具体的な申し立ての話が出てきます。ここでガーランド男爵家と確実に縁を切ろうとするイノージェンですが、さてその結末は?

 まずは101章、お読みくださいませ。


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