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やっとの事で100章です [裏話]

 こんにちは

 物語は回想も現代編も実は終盤なのですが、さて完結がいつになるのかとなると書いてる本人もさっぱりわからないまま、とうとう100章まで来てしまいました。

 本来ここで紹介されるはずだった登場人物がこちら


 マーケス 見た目年齢は30代後半から40代くらい
 リアン・ハスクロード伯爵が子供の頃、彼の剣術指南をしていたという人物。正体は水の精霊の長であるアクア。文中でクロービスが「どこかで話を聞いていたのか」と考えているが、実はクロービス達の会話を直接聞いていたと言う落ち。ここでの登場は特にクロービス達を導くとかそういう話ではなく、なんとなく楽しそうだから首を突っ込んだだけw

 そしてもう1人いました。

 リュミス・ハスクロード前伯爵夫人 40代前半
 先代ハスクロード伯爵の奥さん。ダンスの名手で、ライネス王太子のお妃候補として舞踏会に出席するファルミアのダンス指南をしたほど。今でも若々しい美人だが、夫のことが心配で疲れた雰囲気。
 ※前の裏話では、『前』をつけるのを忘れました(^^;ゞ


 すでにフライングで前の裏話に出てきてしまったこのふたり。しかも前の裏話ではマーケスは出てきてないけどリュミス夫人はいたっけいなかったっけとかなりあやふやなまま出してしまったという( ̄∀ ̄;

 2年9ヶ月の間、書いては消し書いては消し、途中でずーっと手が着かなかった時期もあり、本当ならもう少し中身をちゃんとチェックして出すべきだったのですが、あまりにも間があきすぎてしまったので、ちょっと焦って出してしまったのが原因と思われます。

 実はここでの新しい登場人物もいます。

 ティリア・ハスクロード伯爵夫人 20代後半
 当代のリアン・ハスクロード伯爵の夫人。イマドキの明るい女性。こちらは自分の実家に子供を連れて遊びに行っていたのが、子供達を実家に置いたまま自分だけ屋敷にもどってくる。そしたら門番はいないし家の中もがらんとしていたのでびっくりして、声のする方に行ってみたらなぜか使用人達がみんなして集まっていてびっくりという展開に。

 この人は99章では出てきていないことを、ちゃんと認識していました( ̄∀ ̄;

 さて100章のネタバレ解説など。

 ファルミアが王家に嫁いだことで王家との縁が出来たハスクロード家ですが、よかれと思ってしたことがかえってバッシングの的になってしまったと言うことのようですね。現代日本でもよく聞く話です。

 しかし王妃と王妃の実家が中傷の的になっているというのに、ライネス王の態度は『ダメだこりゃ』ですね。

 自分が意に介さないでいればいずれ噂は収まると考えていたのでしょうか。政治力があると言っても、結局は王家のボンボンだったのかもしれませんね。それに他の大臣達の言葉に耳を傾けようとせず、自分の側近の意見ばかり取り立てていたのでは、御前会議は成り立たなくなってしまいます。この辺りもライネス王の考えで、御前会議の大臣達も多すぎると思っていた節があります。

 でも王のお気に入りの側近ばかり数名で国を動かすというのは、それはもう無駄の削減と言うより独裁政治に近いものになってしまいそうですよね。

 ファルミアの知らない『ケルナー達とライネス王の不仲の原因』ですが、ゲームをプレイされたことがある方ならばおわかりではないかと。

 あんな重大事項については、ライネス王は誰にも相談せず、理由も言わず、自分の主張を押し通そうとしたわけです。しかし国民にとっては死活問題。

 ネタバレと言うのも今更なので、ゲーム内の会話をぺたり

国王ライネス
 突然だが、ハース鉱山を閉鎖することにする。

一同
 !!!

国王ライネス
 諸君・・今回の決定に関しては異議は認めない。
 私の意見に従ってもらおう。

大臣ケルナー
 ば、ばかな!!!
 ライネス様、一体なぜなのです!!?
 理由をおっしゃってください!!

国王ライネス
 鉱山は自然を汚す可能性がある。
 理由は、それだけだ。

大臣デール
 お待ち下さい!!
 現状では鉱山に何も問題は出ておりません。
 今のまま、鉱山をしっかりと管理していけば、
 王の懸念は解消されると思います!!

国王ライネス
 デールよ・・。
 人間というのは思い上がるものなのだ。
 武器の力で強くなった時、
 自分達を育んでくれた自然を甘く見るだろう。
 そうなった時でも、変わらずに大地に心を配って、
 廃液を管理できるとはおもわん。
 ハース鉱山は、
 いつかきっと王国に大きな災いをもたらすだろう。

大臣デール
 ・・・・・。

大臣ケルナー
 では!!王は、昔のように
 人々が獣達に食い殺されてもよいというのですか!!?

国王ライネス
 ・・・そうかもしれんな。
 人間とて大地の掟に従わなければならん。


 これですよ(^^;

 でも廃液に問題があるってライネス王は言っちゃってますけど、少なくとも鉄鉱石などの精錬に使われた廃液には特に毒性があるという話は出てきませんよねww

 ちょっとフライングしちゃったのかな( ̄∀ ̄;

 ま、なんにしてもこんな話では誰も納得しませんがな(^^;

 ここのシーンを見た時、ライネス王というのは名君と言われているけど、一般庶民には人気があり、貴族にはイマイチよく思われていないと言うキャラの基本的なところが浮かびました。国民思いのいい王様であることは間違いないんですが、自分の考えに絶対的な自信を持っているので、ケルナー達に何か相談しても、最終的には自分の意見を通してしまう人でした。そして『みんなわかってくれる』と思っていたわけです。そう言う意味では謙虚さという言葉とは無縁の人って感じです( ̄∀ ̄;

 この王様は新しいことや革新的なことは次々に思いつく人でしたから、ケルナー達の期待も大きかったわけです。しかし文書館の本など古くから継承されてきた事柄については、そんなに大げさに考えていない人です。文書管理官と国王しか閲覧出来ないなんてのも、この人はどちらかというと馬鹿にしてたクチでした。だから国王になってもここの本についてそれほど重要視していなかったんですね。もしもライネス王が生きているうちにケルナーやレイナックが中の本を見せてくれと言ったら、多分簡単に見せたと思います。でも国王としての義務の中には、文書館の管理が含まれます。それでたまに出かけていたところに、サクリフィアの聖戦が起きた原因がなんなのか、それを知ってしまったというわけです。

 もちろん当時はナイト輝石も死彩も、影も形もない頃。ですがいずれそれが掘り出されれば、同じ事が起きる可能性はある。廃液を処理する手立てがないままではまた大地は汚れ、聖戦が起きるかもしれない。だから鉱山を閉鎖してしまえば、もうそれは掘り出されずにすむから、人類は滅びなくていい。でも強い武器防具がなければ昔のように人的被害は出るだろう、ま、多少の犠牲は仕方ないよね、てことですかね(^^;ゞ

 考え方としては理解出来なくもない。でも肝心のナイト輝石が存在すら知られていない状態では、誰1人納得させることは出来なかったでしょうねぇ。少しくらい死者が出ても滅びるよりはいいなんて、少なくとも王が言うことじゃないですな。

 とは言え、ハース鉱山の奥深くには強い武器防具を作れる良質な鉱石が眠っているけど、廃液が猛毒だから掘り出しちゃダメよとか言う話をするわけにも行きません。

 ですがライネス王が1人で決断せず、せめてケルナー達を信じてその話をしていれば、彼らはどうすべきかを一緒に考えてくれたと思います。

 ライネス王としては、自分がたとえ憎まれても・・・なんて考えだったのでしょうけど、ケルナー達の怒りと失望は、ライネス王の想像を超えていたと言うことですね。

 外伝2でケルナーがつぶやいていた、「裏切ったのは・・・・・・ライネス様のほうだ」と言う言葉は、そういうことだったんでしょう。

 しかしそれは、ファルミアもクロービス達も知らない話です。唯一知っているのはアクアが変身したマーケスのみ。彼はもちろん、ライネス王がそんなことを言い出した経緯も、彼がケルナー達に殺されたことも知っていますが、それはここで言うわけにはいかない話ですので、黙っているわけです。

 この話をクロービスが知るのは、回想編終盤、世捨て人の島のクロービスの家で、レイナックと再会した時のことです。その時は、レイナック側から見たライネス王崩御の話をしてもらうことになります。

 ところでマーケスの話の中に出てきた『リッツ高神官』ですが、特に登場予定があるわけではありません。ただ、最高神官として神官を束ねる立場にあるレイナックの部下はたくさんいるだろうなと思いまして、こんな形で名前が出ることもあろうと考えて出しました。

 部下なしじゃかっこつかないわよね( ̄∀ ̄;

 部下なしの課長とか、部下なし部長とか、どっちかっつーと名誉職みたいなww

 レイナックの位は伊達じゃないので、いい人材はたくさんいると言うことで。

 そして100章後半は、ハスクロード家が抱える問題について、クロービスの剣がきっかけとなって家族の絆を修復する流れになりました。ただしこの話は、ここで『メデタシメデタシ』とはなりません。長い間の確執は、そう簡単に解決するはずがないと思うので。解決の糸口については、マーケスに扮したアクアが助言してくれるでしょうが、実際に解決するのはハスクロード家の人達ですからね。

 何でもかんでも大団円とは行かないのが普通です。

 というわけで、95章から続いていた長い長い長~~~い回想編はここで一区切りとなります。

 夢見る人の塔に向かい、城下町とローランで情報を集め、海鳴りの祠で仲間と再会する話は、またしばらくあとになります。

 現代編に戻ったら、クリフの手術の話も進めないとならないので、やっとの事で出来た100章をどうぞお読みくださいませ。


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